わたしについてきなさい(マタイ9:9)

私は、カトリックの熱心な家庭に生れ、小さい頃からキリスト教に基づいて育ててもらいました。シスターになりたいという気持ちが出たのは16才のときです。それは小さい頃からあったようにも思います。
2才のときに弟が亡くなり、続いて1か月後に父が、そして8才の時に母が亡くなりました。続く祖父母の死。小さい頃から別れることをたくさん体験しました。8才で母が亡くなったとき、マリア様に向かって「あなたは死なないから、私のお母さんです。」と言いました。愛する人達と別れて、永遠に生きることへの憧れを抱くようになったのでしょう。もう別れない!もう取られない!という強い願望です。
聖マリア修道女会との出会いは、小学生の頃です。初聖体は私が7才の時に、スペインのZaragozaにある聖マリア会の学校の聖堂で受けました。
10才から母のお兄さん夫婦と生活することになりました。叔母は聖マリア会の学校の卒業生でした。私は同じように寮生活をしながら、14才から16才までOrduñaの学校で勉強して卒業しました。その間にシスター達の生活を見て、自分も教育の道が好きになりました。
なんとなく、心の中にイエス様の声を聞きました:「わたしについてきなさい。」最初はイヤでした。自分の家庭を作りたかったけれど、心の中の火を消すことができませんでした。そこで考えました。「イエス様となら永遠に一緒です。別れることがない。マリア会に入ったら、大勢の子どもも教育によって育てることができます。」このことを叔父と叔母に話した時、猛反対でした。信じられませんでした。「夢です。」そう思いました。それから1年待って18才になった時、もう一回たのみました。O.K. けれど、私が本気でシスターになりたいということは、家族にとっては大きな“question”でした。
1953年6月に修道院に入りました。あれからいろいろな変化がありましたが、心の中の火は消えませんでした。イエス様とマリア様と共に歩み、他の人達と手をつないで歩き、大勢の人に神様の愛・希望・喜び・平和etc.を伝えたい気持ちは、18才の時とあまり変わりません。
聖ジャンヌ・ドゥ・レストナックのように、どの時代でも、どこでも、必要なところに手を差しのべるように望んでいます。そして、イエス様の呼びかけに、これからも大勢の人達が応えるように心から祈っています。

マリア・デル・カルメン・ペルムイodn.